The Chronicles of Asahi Press10
比較文学・比較文化に興味をもつ人、
東大比較文学会は、昭和29年(1954年)4月に発足した。前年4月に東京大学に大学院人文科学研究科比較文学比較文化専門課程が新設されたあと、これに所属する教官、学生の有志によって組織されたのである。初代会長は島田謹二教授。幹事は、橋口稔(助手)、青木範夫、岩村行雄(大学院生)であった。会の目的は「雑誌の発刊、研究会・講演会の開催等を通じて、会員の研学成果の発表とその促進を図る」こと、とされている。
比較文学研究
FIRST PUBLISHED IN 1954
比較文学・比較文化に興味をもつ人、
これから学ぼうとする人たちへ
半世紀以上にわたり、東京大学で発刊され続ける研究書誌
東大比較文学会は、昭和29年(1954年)4月に発足した。前年4月に東京大学に大学院人文科学研究科比較文学比較文化専門課程が新設されたあと、これに所属する教官、学生の有志によって組織されたのである。初代会長は島田謹二教授。幹事は、橋口稔(助手)、青木範夫、岩村行雄(大学院生)であった。会の目的は「雑誌の発刊、研究会・講演会の開催等を通じて、会員の研学成果の発表とその促進を図る」こと、とされている。
機関誌『比較文學研究』は、東大比較文学会が発足して間もない、昭和29年6月に刊行が開始された。これは、昭和25年(1950年)1月に発足した「東大比較文学研究会」が、昭和26年6月以降『比較文学新聞報』として13号まで刊行していたパンフレットが「発展的解消」を遂げたものである。創刊号は「藤村詩研究特輯」であり、当時はガリ版刷であったが、3年後の昭和32年(1957年)に活版刷の「改訂増補版」が刊行されている。
(東大比較文学会HP「東大比較文学会のあゆみ」より)
Archive
発売元
『比較文學研究』の発売元は、以下の通りの変遷を経て、現在も刊行中である。朝日出版社では、第12号(1967年4月)から第59号(1991年6月)までを発行した。
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第 1号~第11号
(東大比較文学会)
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第12号~第59号
朝日出版社
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第60号~第78号
恒文社
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第79号~現在
すずさわ書店
『比較文學研究』特輯リスト
- 第 1號 藤村詩研究(改訂第1號 「若菜集」研究)
- 第 2號 BALDENSPERGER(改訂第2號 バルダンスペルジェ研究)
- 第 3號 ゲーテと世界文学
- 第 4號 矢野峰人博士還暦記念號/特輯 日本文学と西洋文学
- 第 5號 フランス比較文学
- 第 6號 森鴎外と西洋文学
- 第 7號 「珊瑚集」研究
- 第 8號 「珊瑚集」研究
- 第 9號 堀大司教授還暦記念
- 第13號 森鴎外研究
- 第17號 児童文学研究
- 第22號 ロシア・東欧文学研究
- 第25號 詩と詩学
- 第27號 アーサー・ウェーリー
- 第33號 東西の抒情詩
- 第35號 能の諸相
- 第39號 小山弘志教授退官記念
- 第47號 小泉八雲
- 第50號 絵画と文学
- 第57號 夏目漱石を読む
- 第58號 音楽と文学
- 第59號 比較研究の先達たち
- 第60號 ラフカディオ・ハーン
- 第61號 東ヨーロッパ
- 第63號 アメリカ
- 第65號 説話の流伝と変容
- 第69號 翻訳
- 第70號 東アジア
- 第71號 芭蕉
- 第72號 クレオール文学
- 第73號 福沢諭吉
- 第74號 東大比較文學會45周年
- 第75號 江戸の香り、明治の響き
- 第76號 日本の詩学に向けて
- 第77號 比較芸術論:フランス編
- 第78號 テキストとイメージ
- 第79號 金素雲
- 第80號 文体
- 第81號 アメリカ文学
- 第82號 近代文学と恋愛
- 第83號 フランスとその通路
- 第84號 共通言語・支配言語と比較文學
- 第85號 ラフカディオ・ハーン歿後100年
- 第86號 表現のなかの異国
- 第87號 中東世界
- 第88號 異文化の異化と同化
- 第89號 異文化接触と宗教文学
- 第90號 雑誌メディアにおける視覚文化
- 第91號 戦後日本文学
- 第92號 横光利一
- 第93號 近代性〔モダニテイー〕
- 第94號 日本への視線
- 第95號 文学的環境
- 第96號 漢文訓読と漢学論
- 第97號 世界文学と国民文学
- 第98號 萩原朔太郎の風景
- 第99號 外地を語る, 外地から語る
- 第100號 大正改元百年
- 第101號 エクスプリカシオン・ド・テクスト(本文の解釈)
- 第102號 研究を語る
- 第103號 イギリス・ロマン主義の受容と変容
- 第104號 朝鮮からの視野:古代から近代まで
- (2019年10月現在)