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ジャン・マケーレブ+マケーレブ恒子 [編著]
A5変形判/並製カバー函入り/976頁
定価3,990円(本体3,800円+税)






ネイティブがよく使うこうした表現、あなたは意味が分かりますか?
We can’t sit on this news. →このニュースに座れない???
That engine may fly apart. →そのエンジンは飛んでいくかも???
I’m going to tell that guy off. →あの男に言う…何を???
(→答えは下にあります)





動詞句とは、言葉どおり「句からなる動詞」である。「主役」の動詞に、「脇役」のatやoutなどの副詞や前置詞がつくと、多くの場合、その動詞の意味がいろいろに変わってくる。英語という言語の中では、非常に重要な役割を果たしているにもかかわらず、その存在はあまり目立たないからか、動詞句に対する認識度は残念ながらそれほど高くないようだ。
phrasal verbs(動詞句)というと、なにか難しいイメージを抱く人も多いかもしれない。シンプルな言葉の組み合わせで複雑なニュアンスを伝える動詞句はしかし「大和言葉」のようなやさしさを持った言葉だといえる。「起立する」より「立ち上がる」のほうが日本人にとって身近であるように、英語のネイティブにとってはラテン語系のconfiscate(取り上げる)より、take awayのほうがどこか「英語的」に感じられる。
「英語的」な英語──このようにネイティブの生活に密着した「動詞句」を知ることで、英語への理解がさらに深まる一助となればこの上ない幸せである。

ジャン・マケーレブ(John G. McCaleb)バージニア工科大学卒業。スタンフォード大学および大学院にて日本語を教える。NHKラジオ・テレビ番組の構成・出演、教科書・辞書・文法書の執筆など幅広く活躍。著書に『アメリカ口語辞典』『英和イディオム完全対訳辞典』『ネイティブ感覚の英文法』(以上、朝日出版社)など。
マケーレブ恒子(Tsuneko McCaleb)東洋英和女学院短期大学卒業。長年翻訳と日本語教育に携わり、バージニア州のシェナンドア大学で日本語を教える。




普通の英和辞典にはごく簡単な意味しか載っていない動詞句も、きめ細かく解説しています。
例えばsit onは、6つの異なる意味と例文を掲載。
1.「委員などになる」  2.「提案などをにぎりつぶす」  3.「公表しない」  4.「手放さないでおく」
5.「きつく叱る」  6.「財産などをそれと知らずに持っている」


サラリーマン、OL、学生、主婦らが共感できる身近な内容が最大の特徴。
自然な言い回し、受け答えが楽しめる対話形式の例文も豊富。


インターネットやメールを楽しみたい人へ
  ネイティブが日常よく使う「動詞句」をマスターすることが、より正しく楽しくコミュニケーションする秘訣です!
センター試験やTOEICを受験する人へ
  一見かんたんな動詞の応用力・把握力が求められています!
海外ドラマやペーパーバック好きの人へ
  会話やシチュエーションを楽しむには、「動詞句」がポイント!


(1) [主要な動詞]の「基本的な意味と広がり」が一目瞭然。
(2) [副詞/前置詞]からも、動詞句の意味をつかむ工夫がしてあります。


<クイズの答え>
このニュースを公表しないわけにはいかない。sit on「公表しないでおく」
そのエンジンは壊れてばらばらになるかも。fly apart「壊れて飛び散る」
あの男を叱りつけてやろう。tell off 「人を叱りつける」