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うーん、これはとっても大事で、とっても難しい問題だ。
まず、自分は人間。サンプルがひとつある。
そして、あなたもあなたも……、みーんな人間。おおぜい人間がいます。
そして、人間でない、動物や植物や石ころや水や空気もあります。でも、人間と、人間でないものを間違えるひとなんて、いないんだね。
ところが、いざ「人間って何なのか」を、言葉で言おうとすると難しいんです。
「手が二本であしが二本で……。」
じゃあ、私の手がとれたら、人間じゃなくなるのか?
「言葉をしゃべって……。」
じゃあ、私が喉頭(こうとう)ガンかなんかになって、しゃべれなくなったら人間じゃないのか?
いろんなひとが、「人間とは何か」という質問の答えを出そうとがんばってきたけど、これが決定打という答えはまだないんです。
それを探して、「人間って何だろう」と考えて、生きていくのが、人生というものだと思うよ。
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兄弟げんかだから、兄さんが正しいときも、弟のりくつが通っているときもあるはずだよね。
でも親が、いつも兄さんをおこるのは、それだけ兄さんの責任と実力をみとめているからだと思います。
兄さんがしっかりすれば、弟もしっかりすると考えて、
代表で兄さんをおこっているんじゃないかな。
だから、自分ひとりだけなぜおこられるのかと考えないで、兄さんがリーダーシップを発揮(はっき)して、ふたりで仲よくやってね、という意味なのだと考えよう。
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宇宙は、無限(むげん)ではなく有限(ゆうげん)だと思います。
でもうんと大きいので、無限に見えるのです。
これは、うらを返すと、人間はうんと小さいという意味です。
宇宙は、物質(ぶっしつ)の集まりです。
物質は、細かいつぶつぶでできています。
宇宙のはじめ、すべての物質が1カ所に集まって、 とんでもない高い温度だったらしいのですが、それが爆発(ばくはつ)するように飛びちって、 冷やされて、たくさんの銀河(ぎんが)ができ、太陽ができ、地球のような惑星(わくせい)ができて、 何十億年もかけて生命が生まれたといわれています。
そんな生命の1つであるちっぽけな人間からみると、宇宙は大きすぎて、古すぎて、無限にみえるのですね。
不思議だね。
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もし人間が生まれ変わるとすると、前の人生のことを覚えていてもいいはずです。
でも、なかなか前の人生を覚えている人がいません。
よく、催眠術(さいみんじゅつ)で前世はクレオパトラだったとか、
織田信長だったとかいうテレビ番組がありますが、あやしいと思います。
証拠(しょうこ)もないし。
人間は、生まれ変わっているけれども、だれも前世のことを覚えていないのかもしれません。
でも、そうだとすると、生まれ変わっていないのと同じです。
もしも、命が続いているという意味なら、人間は人間から生まれ、
生き物は生き物から生まれ、私の命は大昔のそのまた昔の、最初の命から続いているわけですから、
すべての生き物が生まれ変わり続けているといって、まちがいではないと思います。
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社会には、きまりがあります。
でも、このきまりは誰かが決めたものではありません。気がついたら、そうなっていたのです。
四六判/288ページ/本体1,500円(税抜き)
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