大人になった虫とり少年

  • 大人になった虫とり少年
判型:四六判上製 / ページ数:264ページ / ISBN:9784255006376 / Cコード:0095 / 発売日:2012/06/13

大人になった虫とり少年

宮沢輝夫 編著 定価: 1,760円(本体1,600円+税)

在庫: 在庫あり

虫たちへの愛と探究心が詰まった、昆虫文化史とも言うべき本

北杜夫、養老孟司、福岡伸一、茂木健一郎氏ら、かつての虫とり少年たちがいかに虫を愛し、虫に学んできたかを探りつつ、虫たちへの感謝がこめられた労作であり、昭和の昆虫文化史ともなっている。里山の大切さ、観察・採集の醍醐味はもちろんのこと、虫でつながる人と人との縁も随所で語られ、個々のエピソードはロマンに満ちた物語りのようである。
そして、ここに登場する元虫とり少年たちは、いまも少年のままだ。

登場する人々:アーサー・ビナード、養老孟司、山本東次郎、奥本大三郎、海野和男、白川英樹、岡田朝雄、中村哲、藤岡知夫、福岡伸一、北杜夫、茂木健一郎

目次

プロローグ 昆虫少年という文化―アーサー・ビナード氏に聞く
第1章 昆虫少年の系譜―バカの壁からクオリアへ(人生で本気になれるのは虫だけ―養老孟司;チョウが能舞台の英気を養う―山本東次郎;『昆虫記』前人未到の個人完訳へ―奥本大三郎;昆虫写真の世界トップランナー―海野和男;虫たちに学んだ科学の心(白川英樹)
ドイツ文学と虫屋、知られざるつながり(岡田/朝雄)
昆虫はわたしの人生のとってほんとうに重要(中村/哲)
大図鑑が完成するまで死ねない(藤岡/知夫)
昆虫の森から遺伝子の森に分け入って(福岡/伸一)
どくとるマンボウが全国の虫屋に“遺言”(北/杜夫)
脳科学者の原点“少年ゼフェリスト”だった頃(茂木/健一郎))
第2章 昆虫少年の誕生と最期(手塚浩―兄テヅカヲサムシが見た風景;木下總一郎―虫屋の死に方)

著者紹介

  • 宮沢輝夫(みやざわ てるお)
    1972年、東京生まれ。昆虫少年として育ち、学生時代は海野和男や今森光彦あこがれ、自然写真家を志した。大学在学中の1995年、小説『ハチの巣とり名人』で第7回舟橋聖一顕彰青年文学賞受賞。読売新聞入社後、尾瀬や小笠原諸島など日本を代表する自然を精力的に取材。昆虫をはじめ、動植物に関心が高く、読売新聞環境面で「いきものファイル」を連載している。日本自然科学写真協会(SSP)などの会員。

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